鳥居をくぐるとしばらくは階段が続く。草木に囲まれた階段を登り終えると、低温や乾燥によって高木が育たない高度である森林限界になり、登山道には樹木の代わりに茶臼岳の荒々しいむき出しの斜面が姿を現す。
登山口から約1時間、火山らしいガレ場を歩き続けると、茶臼岳と朝日岳の分岐となる避難小屋に辿り着く。ここは風が強いので、注意が必要だ。
分岐を右に進み、さらに1時間ほど歩くと、那須岳を構成する山の一つ、朝日岳の山頂に着く。朝日岳の山頂には小さなミニ鳥居が祀られており、ここから対峙する那須岳の主峰、茶臼岳を一望することができるので、ぜひその目に映して見てほしい。
南側には登ってきた荒々しい岩肌の様相が、北側には高山植物の一つ、ハイマツと言う低木が広がる斜面を眺めることができる。