夏休みシーズン!  どこへ行こうかと調べたり計画を立てたりと楽しい時間を過ごしているのではないだろうか。せっかくの長期休み。非日常を味わえる場所に行ってみてはいかがだろう。

 そこでおすすめしたい場所が熊本県阿蘇郡南小国にある「押戸石(おしといし)の丘」。古代人の祈りの場と言われるパワースポットで、1時間以内でグルっと見て回れる手軽さと巨石群・阿蘇を見渡す360度の大パノラマが魅力だ。

■気軽に大自然を満喫しながらの軽トレッキング

遊歩道の入口(撮影:大善亨)

 大自然を満喫するには、それなりに険しい道のりを覚悟しなければならない。そう考えるのが普通ではないだろうか。登山をしたことがない、体力に自信がない、子連れでも大丈夫だろうかなど、大自然を体感する前に不安がよぎるあなたも心配することなかれ。今回ご紹介する押戸石の丘は、壮大な大自然が見られるのに登山初心者でも気楽に登れるなだらかな遊歩道がある。

小学校低学年でも軽装で歩いて登れる(撮影:大善亨)

■丘の頂上からは阿蘇の大自然360度の大パノラマを堪能できる!

なぜ、丘の上にペトログラフが刻まれた巨石があるのか興味深い(撮影:大善亨)

 標高845mの阿蘇外輪山の草原の丘の上では、なぜかここだけに点在する大小さまざまな巨石群があなたを迎えてくれる。その中でも最大の石が通称「押戸石」と呼ばれている。巨石の中には古代文字のシュメール文字が刻まれており、誰が何のために文字を刻んだのか謎に包まれているとのこと。一説には古代人の祭礼の場であり、パワースポットだとも言われている。

古代人の信仰の対象だったといわれる押戸石(写真提供:(公社)熊本県観光連盟)