■湯の丸高原から湯ノ丸山へ

“つつじ平(コンコン平)”から湯ノ丸山を望む

 周辺には2,000m峰への登山道がいくつかある。レンゲツツジの花の時期は終わりかけているが、山歩きに慣れていて体力と気力があれば、湯の丸高原から湯ノ丸山(2,101m)への登山もおすすめだ。

レンゲツツジと牛の牧歌的な組み合わせ

 リフト降り場の先には牛たちがのんびりと草をはむ、“つつじ平”(ここの花を狙うなら6月中旬〜下旬)がある。その先の分岐からは、ぐいぐいと標高を上げていくルートだ。上り一辺倒でやや疲れてきた頃、傾斜が緩みまだ鮮やかさを保っているレンゲツツジが労をねぎらってくれる。山頂に向かうとシャクナゲやサラサドウダンも咲いているので、辛くても顔を上げて歩くといい(実は落石などの危険の察知にも大切)。

山頂から(標高)100mほど下のレンゲツツジ。まだ鮮やかさを保っていてくれた

 山頂はびっくりするほど広く、360°の展望を楽しむことができる。西側には烏帽子岳が近い。もうひと頑張りすれば届きそうだが……。のんびりと滞在したいところだが、視界を遮るものがないだけに盛夏の日差しは強く、かえって疲労を増してしまうかも。水分や塩分、エネルギー源などを補給したら下山にかかろう。往復でリフトを利用すると、案外、登山で疲れた下山にありがたみを感じる。