■花々を愛でながら登り滑る!

登山道脇には高山植物のキバナシャクナゲが咲き乱れる

 花の名山でもある赤岳。雪渓と雪渓を結ぶ登山道上には、高山植物がきれいな花を咲かせている。そんな花々を見ながらアプローチ、山登りを楽しみ下山は滑りを楽しむ。季節はすでに夏。気温の上がる下界から、雪上で涼みに行くのも良い。

一番上部にある第四雪渓は横に広い大雪渓で傾斜も緩やかだ

 さすがにこの時期、雪が降ることはあっても、積雪が増えることはない。残雪は日々溶けていくので、滑走コンディションがもっとも整っているのはゲート開放直後の週末だ。例年、6月いっぱいは十分なロングランが楽しめる雪渓が残るが、気象条件次第では7月でも十分な雪渓が残る年もある。

超軽量のツーリング用スキーとビンディングの組み合わせがベストな用具だ

■滑り納めとしても申し分なし!

背後には北大雪の山々が連なる。余力があれば気に入った雪渓を登り返して滑る!

 今年は冬期間の積雪が多かった北海道だが、春の雪解けは早かった。そのためこの時期の残雪量は若干少なめだ。とはいえ、雄大な景色を眺めながらのBCスキー、今シーズンの滑り納めを赤岳の滑りで満喫できた。これで11月から始まった筆者のスキーシーズンもようやく終了となった。赤岳観光道路開放期間と同じく、4ヶ月間のオフシーズンに入る。

道路と銀泉台の駐車場が背後に見える、第一雪渓の滑り。シーズン最後の滑りだ

 コアな北海道のBCスキーヤー・スノーボーダーたちも、同じくこの赤岳で滑り納めとする人が多い。長いシーズンを大きな怪我や事故なく過ごせた最後の楽しみだ。“締め”として申し分ない滑り応え。藪漕ぎや泥にまみれることなく、すっきりと気持ちのいいシーズンオフができるのも赤岳観光道路のおかげだと言える。