■景色が一変! 破風岳登山

破風岳へ向かってなだらかな草原をいく

 大平からは、なだらかな森のように見える破風岳。読み方は「はふ(う)だけ」と表記されているが、地元では「はふがく」と呼ぶ人も多いそうだ。

南北のルートの分岐点。左の方が道幅が広い北側のルート

 山頂までのルートは2つある。地形図を見ると一目瞭然の高原で、その北側と南側の際それぞれに登山道がある。今回は登りは南から、下りは北側を利用したが、歩きやすさと時間だけを優先するなら北側ルートのピストンが効率がいい。南側のルートでは数多くの高山の花々が咲いており、山歩きに彩りを添えてくれた。

山頂直下。群馬県側の眺めが広がっている。「毛無峠」と「小串硫黄鉱山跡」を見下ろす

 破風高原側の眺めとレンゲツツジも素晴らしいが、山頂付近に近づくと群馬県・嬬恋村の景色が目に飛び込んでくる。一変して断崖の混じる斜面と高度感ある眺め。眼下には「毛無峠」から続く「小串硫黄鉱山跡」がインパクトがある。1,999mの山頂は遮るもののない展望台だ。北に志賀高原、南は根子岳や四阿山、浅間山が意外なほど近く見える。

■名物のジンギスカンに舌鼓

野菜たっぷりのジンギスカン。下山後すぐに食べられるのが嬉しい

 実はここならではの登山後の楽しみがある。管理棟「つつじハウス」ではジンギスカン(1人前・税込1,400円)をいただくことができるのだ! 山歩きが終わったら、そのままビールとジンギスカン! なんて贅沢なんだろう(ちなみに筆者はお酒が飲めないのだが……。グループで来て美味しそうに飲んでる人を見ると幸せそうだった)。

「つつじハウス」営業時間:10時〜16時(11月中旬まで)

管理棟でもある「つつじハウス」

 通常のキャンプの他、オートキャンプ場や車中泊、ログハウスなどの宿泊施設も用意されている。標高が高く遮るもののない高原だけあって、星空や早朝の雲海も素晴らしいという。花見がてらの散策や日帰り登山もいいが、泊まりでのんびりと過ごすのもまた格別な体験となるだろう。この夏の予約は徐々に埋まりだしているが、まだ余裕がある日もあるそうだ。

問い合わせ先:080-8744-4051(ケイ・アイ・ナーセリー敷地内 総合案内所)