栃木県の奥日光に位置する男体山(なんたいさん)は日本百名山に選ばれており、観光スポットで人気な中禅寺湖の北岸にそびえる標高2486mの山である。

 男体山は「二荒山(ふたらさん)」とも呼ばれており、古くより山岳信仰の対象として祀られている。男体山は山自体が二荒山神社の御神体であるため、神社の境内の中に雄大な山がそびえている。この男体山では古くより、御神体である山に信仰心を持って登る「登拝(とはい)」が盛んに行われてきた。

 男体山の「登拝ハイキング」は中禅寺湖を眺めながら往復6時間程度で往復でき、山頂では神々しい雰囲気の奥宮が迎えてくれる。

 今回は、そんな神秘的な山「男体山」で楽しむ日帰り登拝ハイキングの魅力を紹介しよう。

■二荒山神社で参拝してから男体山へ

男体山の登山口がある二荒山神社

 男体山の登山口は日光二荒山神社中宮祠内にあり、4月25日から11月11日の間、毎朝6時に開門し登拝することができる。境内にて安全祈願をし、登拝料1000円(中学生までは無料)を拝納して、いざ山頂へ。

 中禅寺湖や日光東照宮など近くに観光地がたくさんあり、二荒山神社も観光で訪れる人が多い。しかし、コースタイムは上り3時間30分、下り2時間30分と合計6時間かかるので、観光気分ではなくしっかりと登山の装備をして登ろう。コース上にトイレや水場はないので、神社でトイレをすませ、水を汲むなどの準備を忘れないようにしよう。

二荒山神社へのアクセス(住所:栃木県日光市中宮祠2484)
・JR東武日光駅より東武バス湯本温泉域バス乗車、約50分後「二荒山神社中宮祠」バス停下車後徒歩1分
・日光宇都宮道路清滝ICから約30分。普通車100台駐車可能な駐車場があり、駐車料金は普通車700円

日光二荒山神社:http://nikko.futarasan.jp/

●【MAP】日光二荒山神社中宮祠周辺