■「人おして  廻旋橋の開くとき  くろ雲うごく天の橋立」

 電動キックボードでの観光は快適で、ビューンと疾走したくなるが、神秘的な砂浜観光では、休憩しながら天橋立の名所に立ち寄ってみよう。

 快晴の日は海がきらきら光り、最高の景色に出会えるはず。砂浜にはきれいな貝殻やシーグラスも点在しており、根気よく探せば見つかるかもしれない!?

与謝野寛・晶子夫婦の句が刻まれた石碑(写真提供:天橋立観光協会)

 また、天橋立は与謝野寛・晶子夫婦や松尾芭蕉、与謝蕪村といった多くの歌人や俳人のゆかりの地でもあり、代表作品が刻まれた句碑が建立されている。

 与謝野晶子の「人おして  廻旋橋の開くとき  くろ雲うごく天の橋立」の句は、この松並木から廻旋橋を眺めて詠んだのだろうか。など、当時の情景を想像して海を眺めると、あなたにも一句浮かんでくるかもしれない。

■歴史と伝説にふれる「命名松」にふれる

 天橋立の松並木の中には「命名松」と呼ばれる、名前がついたものがある。例えば、一本の松が三方向に分かれた「智恵の松」は、ことわざ「三人寄れば文殊の智恵」にちなんでいる。

 また、伝説の「羽衣天女」を連想させる優美な「羽衣の松」もあり、変わった形をしたものや、いわれのある命名松がいくつか点在している。命名松を探しながらの観光は砂州を渡るからこそ出会える楽しみ方だ。

■恋愛成就のパワースポット天橋立神社

 砂浜にひっそりと建つ「天橋立神社」は、恋愛成就のパワースポットとして知られている。この天橋立神社を訪れた後、「元伊勢籠(もといせこの)神社」と、その敷地内の奥にある「眞名井(まない)神社」を順に参拝することを「天橋立三社参り」といい、ご利益アップが伝えられている。

 そして、景色や寺社巡りを堪能した後は、地元グルメを味わおう。海沿いの昔からの観光地だけあって、新鮮な魚料理やデザート、記念グッズなどの多彩な店が立ち並び、グルメや買い物が楽しめるだろう。

神秘の橋の歴史や伝説を電動キックボードで楽しもう(写真提供:丹後海陸交通株式会社)

 電動キックボードで、何千年もの時を経てつくられた神秘の橋を渡る。歴史と現代が融合しているかのようで、何とも不思議なよさがある。

 天橋立の観光名所は盛りだくさん。レンタル電動キックボードでの観光、ぜひトライしてほしい。