お次の蔦岩山へは約1時間。ザレ場や滑りやすい足元に加え、小さなアップダウンもあるので、気を長く持ちつつ、疲労の蓄積に気を付けて進むことが大切だ。ゴツゴツした蔦岩山を踏むとその先の道はやや開け、ひと登りすれば30分ほどで目指す武川岳に到着する。

岩塊といった趣の蔦岩山

 武川岳はどっしりした山容のとおり、山頂は広く平らでベンチもあり、休憩に最適だ。今回はここで折り返し、来たルートを戻ったが、前武川岳から伊豆ケ岳へ向かう縦走コースもある。

 歩行時間は約7時間30分(休憩含まず)、歩行距離12.5㎞、累積高度1375m。道中のアップダウンも考慮すると、まずまずの健脚コースといえるだろう。道は明瞭だがエスケープルートはないので、もし体力的に厳しさを感じるようなら、無理せず途中のピークで折り返すことをおすすめする。

武川岳1051m。芝生の生い茂る、とても穏やかな山頂だ

■武川岳へのアクセス

武川岳:埼玉県飯能市と秩父郡横瀬町の境界にある1051mの山 
アクセス:西武鉄道西武秩父線の芦ヶ久保駅より徒歩約5分で登山道に到着