■キャンプで快適空間を作るには、350cm以上の距離
コロナ禍でソーシャルディスタンスという言葉は何度も耳にしたと思うが、ご存知の通り感染拡大を防ぐために「人と人との距離を取ること」である。
距離を取ることは、心理的な安心感を得るためにも重要なこと。例えば、お気に入りのこじんまりとしたカフェや居酒屋など「何かよく分からないが落ち着くおこもり感」を持ったことはないだろうか。それは安心感を得られるパーソナルスペースが確保できているということなのである。
パーソナルスペースという言葉は何となく聞いたり、知っていたりする方も多いのではないだろうか。「個人空間」という意味で、自分自身の周囲には目に見えない空間があり、その空間に他人が入ってくると嫌悪感や不快感を覚える心理的な「なわばり」のことである。
それでは、キャンプにおける心理的な安心感を得られるパーソナルスペースは、どのぐらいなのだろうか。
個人差はあるが、自分が座ってリラックスできる位置から他者や他キャンプサイトまで350cm以上を意識するとよいだろう。350cm以上という距離は公衆距離、もしくは公共距離とも呼ばれ、複数の人が一度に視野に入る距離のことだ。この距離感を保つと、心理的にも「どこから襲われるのか分からない」という不安感は緩和されるだろう。
とはいえ、「安心感を得る」と言っても、キャンプの度に350cm以上を意識しないといけないというのは面倒くさいと思われるのではないだろうか。そこで、誰でも簡単に安心感、快適空間を手に入れられるキャンプアイテムをご紹介しよう。
特に意識しなくても350cmの快適空間を手に入れるには、強い日差しや急な悪天候から自身やキャンプアイテムを守れる実用性。そして、お気に入りの場所のようにリラックス空間「適度なおこもり感」を演出できるタープがおすすめだ。