■ハンガーノック対策の紹介と心強いお守り

 ハンガーノックは先も説明した通り、エネルギー切れのこと。よって定期的に栄養補給を行えば、簡単に対策できる。空腹に感じなくても、ライド中は距離や時間を決めて炭水化物を摂取しよう。

 おおよその目安としては、ライド前に食事をとった場合、1時間半から2時間に一度の補給で問題ないだろう。運動強度や走行時間が多くなる場合は、補給頻度や摂取カロリーを多くするのをお忘れなく。

 しかし、うっかり補給を忘れてしまい、更に運の悪い事に「深い森の中」や「サイクリングロードのど真ん中」といった場所でハンガーノックになってしまったら……。そんな時でも最悪の事態を避けるために持っておきたいのが「羊羹」である。

コンビニでよく目にする羊羹。もしものために持っておきたい強い味方だ(写真:たのけん)

 羊羹ひとつ56gで154kcal。これだけだと全回復には程遠いが、最寄りの補給ポイントへ移動する手助けになってくれるはずだ。

 そして、羊羹の優秀なもう1つのポイントが携帯性に優れていること。お守りとしてサドルバッグやツール缶に忍ばせておけば、必ず役に立ってくれるだろう。

賞味期限が長いところも嬉しいポイント(写真:たのけん)

 筆者の愛用しているのは「スポーツようかん」。片手で押し出す設計になっていて自転車に乗りながらでも簡単に補給ができる。持続性エネルギー糖質を配合しているので運動中に最適だ。

 これをそのまま入れると汚れてしまうので、ラップで巻いて携行している。頼りになる心強いお守りとなるだろう。

 ダイエットを目的として乗っていると、つい抑えてしまいがちな栄養補給だが、その結果ハンガーノックになってしまっては本末転倒となってしまう。そうならないために、計画的な補給を心掛けていただきたい。