旅行とアウトドアが好きで、行く先々でサウナに入っていたところ、気付けば昨年だけで23県、100以上のサウナ施設を巡っていました。そんな筆者がオススメする、最高の外気浴ができるサウナ施設をご紹介したいと思います。足先がすぐに冷えてしまう冬が終わり、心地よい風を感じられるようになったこの季節が外気浴のベストシーズンかも知れません。

 未だ衰えを知らない昨今のサウナブームは、サウナ→水風呂→外気浴(休憩)を1セットとして平均3セットを行うルーティンが一般化し、休憩中に訪れるディープリラックスな状態が“ととのう”という言葉で言語化されたからと言われています。この“ととのう”という状態が訪れる最高の時間である「外気浴」に着目し、日本全国のオススメサウナ施設を5つご紹介します。

■栃木県「小山思川温泉」:いま私アマゾンにいるんだっけ?

栃木県「小山思川温泉」外観

 1軒目は、栃木県小山市にあり、小山ハーヴェストウォーク(元小山ゆうえんち)に隣接する日帰り天然温泉施設「小山思川温泉」(おやまおもいかわおんせん)です。豊かな自然に囲まれた立地が特徴で、思川を見おろす野趣あふれる大露天風呂が魅力。大型商業施設の駐車場を抜けてのアクセスになるので、まさかこの先に大自然が待ち受けているとは思いませんでした。ギャップが凄いです。

 無色透明の優しい泉質は、比較的ぬる目でどれだけでも入っていられそうです。サウナ室は露天の一角にあり、窓があるのでここからも外の景色が見えます。サウナはオートロウリュが付いていて、時折チョロチョロと水が流れ、優しく包み込まれるような温かさでした。水風呂はサウナのすぐ前にあります。露天スペースにある水風呂は、風を感じながら入れるので個人的に好み。20度くらいでリラックスできる温度でした。

「小山思川温泉」露天風呂(左に見えるのがデッキチェア)
「小山思川温泉」露天風呂上空からの景色
「小山思川温泉」水風呂

 広いお庭のような露天スペースに、外気浴できるデッキチェアが用意されています。そこに寝転がると遮るものがない青空が広がり、少し体を起こすと眼下には森と川が果てしなく続いています。サウナでととのっていることもあり、「ここどこ?  いま私アマゾンにいるんだっけ?」と混乱するほどです。景色のいい露天風呂はたくさんありますが、こちらはスケールが違います!

「小山思川温泉」 入浴料:大人(中学生以上)平日750円 土日祝900円

公式HP:http://www.omoigawaonsen.jp/

■奈良県「お亀の湯」:鳥の声と山の稜線が美しい

 2軒目は、奈良県宇陀郡の曽爾村(そにむら)にある「お亀の湯」です。山道を車で上がっていくため、道中の景色にも癒されました。「お亀の湯」という名前の由来は、曽爾高原の「亀山」と、美人伝説にあるひょうたん型の「お亀池」から名づけられたそうです。こちらも露天風呂から「鎧岳」や「兜岳」など曽爾の大自然が望めるパノラマ露天風呂が魅力です!

「お亀の湯」外観

 浴室は天井が高く、窓が大きいので非常に開放的な雰囲気です。泉質は少しトロミがあり、お肌がしっとりすると評判とのこと。サウナ室はこじんまりとしていますが、TVやBGMはなくとっても静かで落ち着きます。また、窓から空と山が見えます。温度は90度くらいでしっかりと汗がかけました。水風呂は、サウナを出て目の前にあります。曽爾高原湧水群の湧き水100%を使用していて、全身の皮膚からそのまろやかさを感じられます。温度は18度くらいでしょうか。

「お亀の湯」内風呂の大きな窓
「お亀の湯」露天風呂

 休憩は、露天に用意されている椅子に座りました。こちらは標高が高いため、まるで山頂にいるかのような雰囲気を味わえます。露天風呂を半分囲うように木々があり、遠くに目をやれば美しい山々の稜線があります。空気が澄んでいて鳥の声も聞こえ、非常にゆったりした気持ちになれます。

「お亀の湯」入浴料:大人(中学生以上)750円

公式HP:http://www.soni-kogen.com/hotspring/