■神奈川県「箱根湯寮」:ぜひ新緑の季節に訪れて欲しい
3軒目は、神奈川県箱根湯本にある「箱根湯寮」(はこねゆりょう)です。HPによると、施設のイメージは「古民家風の里山温泉」で、箱根湯本の里山風趣とともに、格別の時間を過ごしていただける大規模な日帰り温泉、とのことです。段々畑のようにいくつもある露天風呂が珍しく、浴槽の周りは緑に囲まれ山沿いに建てられていることがよく分かります。温泉に浸かりながら頭上の新緑を愛でることができました。露天の階段を降りていくと、一番せり出した位置に見晴湯があり、下を流れる沢の音が近くに感じられます。
見晴湯の隣には水風呂があり、その隣にサウナ室があります。休憩用のベンチと給水機もあるので、この露天スペースで全てが完結できる導線にも感動しました。大きなサウナ室には窓があり、景色を楽しめます。筆者が訪れたときは、大きなうちわで仰いでくれるアウフグースイベントが行われていました。熱々になった体を、沢の水を使った水風呂でクールダウンします。
そして体の水分をふき取ってベンチで休憩。サワサワとした葉っぱの揺れる音をBGMに、新緑のきれいなグリーンと、きらきら光る温泉の水面をぼーっと見ながら、包み込まれる春の風が最高に気持ち良かったです。体が冷えてきたら目の前の温泉へ。このループを無限に繰り返したくなりました。
「箱根湯寮」入浴料:大人(中学生以上)平日1,500円、土休日1,800円
公式HP:https://www.hakoneyuryo.jp/
■千葉県「Sea Sauna Shack」:大海原は自分たちだけのもの!
4軒目は、2021年3月末に千葉県南房総の館山にオープンした「Sea Sauna Shack」(シーシャックサウナ)です。絶景の海が見渡せる全てがオリジナルのサウナ小屋。こちらの利用は貸切予約のみとなっています。貸切なので家族や友人、カップルなど気心の知れた仲間同士でリラックスして入ることができます。
こちらは現役のプロレスラーである勝俣瞬馬さんが支配人です。白い木を基調とした海辺のリゾート感が漂う建物は、オリジナルでデザインされたそう。まず施設の使い方を説明いただき、サウナ室で使用するロウリュのハーブを選びます。シャワー室で体を洗い、水着に着替えたらいざサウナ室へ。ちなみにシャワーブースもおしゃれで、アメニティは一式ジョンマスターオーガニックでした。
サウナ室のドアを開けると、一気に熱さに包まれます! 窓から海が見え、見たことのない巨大なサウナストーブが鎮座しています。すべてがオリジナルとあって、サウナストーブも特注で作ったそう。どどーんと上までサウナストーンがぎっしり詰まっていて迫力がありカッコいい。湿度もほどよくあるので、入ってすぐに汗がどんどん出ます。貸切なので普段はタブーとされる、サウナマットに横になり、海を眺めながら入浴なんてこともできます。また、最初に選んだハーブを煮出したお湯を自由にサウナストーンにかけることができます。この蒸気がさらに体感温度を高めてくれます。
充分に体が温まったら、ドアを開けて外にある水風呂へ直行します。天然の地下水かけ流しで肌当たりは柔らか。休憩は、ウッドデッキが用意されているので、そのまま横になるのもよし、椅子に座るのもよし。他の人の目を気にすることなく寝ころび、広い青空と水平線まで見渡せる大海原を独り占めしました。
なお、スタッフの方が熱波を送ってくれるサービスがありますので、ぜひ体験してみてください。
「Sea Sauna Shack」基本料金
平日 [1~4人] 21,000円(税込)
休日 [1~4人] 26,000円(税込)
※2022年4月より料金改定
公式HP:http://sea-sauna-shack.com/