■「オイルランタン」のメリット・デメリット

 デイツやフェアーハンド、キャプテンスタッグなど、さまざまなメーカーからオイルランタンが発売されており、購入を考えている人も多いだろう。そのような人に向けて、オイルランタンのメリット・デメリットについて解説する。

●メリット

 オイルランタンを使用するメリットは4つ。

1.暖かい
2.キャンプの雰囲気に合っている
3.ガスなどに比べると安い
4.比較的安全

 オイルランタンは火が小さいため、あまり暖かそうには見えない。しかし、実際に上部に手をかざすと、意外と暖かいことがわかる。

 厳冬期は厳しいが、少し肌寒いときや手がかじかんだときに暖めることができ、いわば「小さな焚火」のような役割がオイルランタンにはあるのだ。

 また、電気式に比べレトロな雰囲気が料理の美味しさを引き立てるだけでなく、ガスやガソリンに比べるとランニングコストが低く、本体価格も安いものが多い。なので、比較的安価にランタンを楽しめるのもメリットの1つ。

 また、灯油の引火点は40度、発火点は220度のため、何かの拍子に灯油が漏れ燃え広がることが少ない。しかし、あくまでも燃料なので、取り扱いには注意。灯油が染みた布は火が付きやすいため、服についた場合はすぐに着替えよう。

●デメリット

 おしゃれなオイルランタンも、メリットばかりではない。危険性や使いにくい部分もある。デメリットは以下の5つだ。

1.電気式に比べると危険
2.灯油の持ち運びが面倒
3.明るさが弱く、煤が出る
4.本体が熱くなる
5.テントの中に入れられない

 オイルランタンの燃料である灯油を容器に入れて持ち運ぶ必要があり、特にハリケーンランタンはオイルを入れたまま持ち運べない。

 オイルには寿命があり、古い灯油は火が付かないだけでなく、一酸化炭素が発生し死亡事故に繋がる恐れも。安心感という部分では、電気式のランタンに軍配が上がる。

 また、明るさも電気式やガソリンに比べると弱く、明るさを求めるのであれば「加圧式」という特殊な作業が必要になるランタンを使用しなければいけない。

 使用中はランタンの上部、火を囲っているガラス(ホヤ)部分が高温になるため、やけどのおそれもある。もちろん火器であるので、テントに持ち込むのは厳禁だ。