キャンプの夜の雰囲気づくりに欠かせないアイテム「オイルランタン」。暖かい炎を眺めているだけで、気持ちまで落ち着いてくる。今人気のLEDランタンで味合うことのできない、オイルランタンだからこその特別な空間となる。

 今回は、オイルランタンのよさ、メリット・デメリットだけでなく、初心者キャンパーがやりがちな「失敗」の一例についても解説する。

1万円以上したDDタープが無惨な姿に。右が通常のタープ紐(写真:shou.outbreak

■「オイルランタン」とは?

 「オイルランタン」は主に灯油やパラフィンオイルを使用して火を灯す照明器具で、「灯油ランタン」「ケロシンランタン」とも呼ばれている。

 そのなかでも有名な「ハリケーンランタン」は、強い風でも火が消えないように190年ほど前に開発されたオイルランタンの形状で、その見た目の可愛らしさと購入しやすい価格帯から根強い人気がある。

 灯油はガソリンなどの燃料と比べ引火点が高く、比較的安全であることから、キャンプに慣れ始めた初心者~中級者が電気式のランタンの代わりに使いがちだ。

 しかし電気式のランタンと同じように使用していると、大けが・大事故に繋がりかねない危険なものであることを意識している人は意外と少ない。