■ワインと葡萄を運んだ歴史ある駅
かつて、山梨の葡萄は甲州街道を馬で数日かけて運ばれていたという。鉄道が通ってから東京までは半日で輸送ができるようになり、勝沼の葡萄・ワイン産業は発展してきた。
駅までの道のりは急勾配で、そのため当初はスイッチバック式(※)であった。駅の長さは2kmあまりあったようだ。南側にはその頃の歴史の跡が今も残っている。
※ 列車の登坂能力を越えた急坂の場合、斜面にジグザグに線路を敷いて勾配を緩和し、列車を前進させたり後退させたりしながら坂を登っていく方式
■“撮り鉄”にも人気のスポット! 電車で行くのがベスト!?
目的地として訪れるのが一番スムーズだが、(通過中に車窓から楽しむのは一瞬すぎるので)途中下車して楽しむのもいいだろう。駅に停車する電車は1時間に1〜2本だが、通過する電車はそれ以上に多く、電車と桜を組み合わせた写真を狙う“撮り鉄”たちにも人気のスポットだ。
マイカー利用の場合、駅の駐車場はすぐに満車となる。お花見時期は近くに臨時駐車場も用意されるが、週末は特に混みあうので早い時間に訪れるようにするのが賢明。
桜の見頃は今週末あたりまでだろうか。桜のピークを過ぎても、その後を追いかけるようにして桃の開花が始まる。濃いピンクの花の絨毯が山肌を彩る様子も見応え十分! 春の山梨は花のラッシュだ。