■朝の光で見慣れた景色も一変!

「光城山」は桜の回廊。奥には北アルプス、常念岳。長野県安曇野
夜間瀬川の桜並木。奥には北信の山並み。長野県山ノ内町

 桜並木などはそれだけ切り取ってもいいが、周囲の景色と組み合わせて絵作りするのもいい。普段見慣れた場所でも、桜が咲けば“絵になる”景色に早変わりしてしまう。

菜の花を前景に。宇木の古代桜「大久保のしだれ桜」。長野県山ノ内町

 お花見シーズンはどうしても人出が多く、すっきりとした画面構成が難しい。写真撮影だけなら早朝の時間を狙うのも手だ。朝の光は桜を印象的に演出してくれることも多い。「早起きは三文の得」だ。

■光を選んで立体感と透明感を!

犀川沿い。絢爛に咲き誇る桜。長野県長野市

 逆光や半逆光の位置から花を撮ると、花びらを透過した光で透明感が出る! 背景には光の当たっていない山の斜面など、黒っぽい場所を選ぶとより効果的だ。桜の花が浮き上がって立体感も出るだろう。

散りゆく姿もまた儚げで美しい

 花が散り出す頃、「桜吹雪」もこの方法で狙うとより一層印象的になるだろう。