■「だんのうら」は、屋島にもあった

山上の景勝地・談古嶺から見る檀ノ浦の景色。一帯で源平合戦が行われた(写真提供:高松市観光交流課)

 屋島の東麓には「だんのうら」と呼ばれる地名が残っている。下関の本家本元は「壇ノ浦」と「土へん」だが、こちらは「檀ノ浦」と「木へん」である。

 この地名、飛鳥時代に兵役を担う「軍団」が設置され、「団の浦」ということから付いたという。下関の壇ノ浦とどのような関係があったのかわからない。

 屋島東麓には、平氏と運命を共にした安徳天皇をまつる「安徳天皇社」があったり、屋島の対岸には源氏の襲来に備え、平氏が船を隠したと言われる「船隠(ふなかくし)」という入江が残っていたりと、当時の戦を思わせる史跡や地名が残っている。

●安徳天皇社

住所:高松市屋島東町557-1

●船隠

住所:高松市庵治町184