戸隠山の絶景とともにさまざまな冬のアクティビティを体験してみよう

 自然に恵まれた長野県は、高原や山岳などでアクティビティを楽しめる人気観光地が数多い。とりわけ戸隠は、霊山・戸隠山とその麓の戸隠神社など、信仰が息づく地域だ。夏は登山やキャンプが人気だが、冬季はスキー場がオープンし、戸隠連峰の絶景とともにスキー・スノーボードを楽しめる。また、周辺の森でスノーシューやクロスカントリーができるなど、冬ならではのアクティビティも数多い。そこで、冬の戸隠で体験できるアクティビティに焦点をあて、その魅力を伝えていこう。

■冬のレジャー施設といえば、やっぱりスキー場

コースバリエーションが豊富な戸隠スキー場は、ファミリーから上級者までレベルを問わずに楽しめる

 瑪瑙(めのう)山と怪無山の2つのピークにコースが延びる戸隠スキー場は、バリエーション豊かなコースが19本、最長滑走3000mを誇る。豊富な積雪に恵まれ、サラサラの極上パウダーは「魔法の粉雪」と称されている。ロングコースやコブ斜面、非圧雪エリアなどエキスパートが満足する上級斜面のほか、ビギナーでも安心して滑れる緩斜面など幅広いレベルで楽しめる。忍者修業をテーマとした「忍者スロープ」は、トンネルやバンクを抜けて楽しく滑れる子どもに大人気のコース。また、ソリやチュービングで遊べる「とがっきーキッズパーク」は、キッズの雪上デビューにぴったりだ。

■冬景色の戸隠神社を参拝

冬の奥社参道は凛とした爽やかさがある。赤い随神門も雪の森によく映える

 戸隠は平安時代にはすでに修験の霊場として広く知られ、戸隠山の麓には、奥社、中社、宝光社、九頭竜社、火之御子社の5つの社が点在している。『古事記』に天照大神(アマテラスオオミカミ)が天の岩屋に隠れた神話があるが、天手力雄命(アメノタヂカラオノミコト)が高天ヶ原から投げた「天の岩戸」がこの地に飛んできたという伝説がある。戸隠の名はそこから来ているとも。戸隠神社5社にはこの「岩戸神話」にゆかりのある神々が祀られており、社ごとにさまざまなご利益を受けることができる。奥社は冬季閉殿するが、参道の中間地点にあたる随神門まで参拝でき、名所の杉並木の冬景色を見ることができる。

■森やキャンプ場で、スノーシューやクロスカントリーも!

戸隠連峰が見える開放的な雪原をスノーシューで自由に散策。冬だからこそできる体験だ

 戸隠神社の近くにある「戸隠キャンプ場」は、敷地が広いことで人気。冬季休業中だが、この広いフィールドを利用してスノーシューやクロスカントリーを楽しめる。冬のキャンプ場は広々とした雪原になり、戸隠連峰が近くに見える絶好のロケーションだ。冬季はほかにも、戸隠の各エリアでガイド付きのスノーシューツアーを開催し、奥社の参道や周辺の森、雪に埋もれた鏡池など、さまざまな冬の自然と触れ合える。用具もレンタルできるので、冬の新しいレジャー体験としてぜひトライしてみよう。