カーリングはハンドルの付いた石の「ストーン」を「ハウス」と呼ばれる的に向けて滑らせ、「ブルーム」と呼ばれるブラシで氷の表面を擦ることで軌道をコントロールし、ストーンの位置で得点を競う競技である。

 2022年北京オリンピックで日本代表初の銀メダルを獲得した女子カーリングチーム、ロコ・ソラーレ(吉田夕梨花、鈴木夕湖、吉田知那美、藤澤五月、石崎琴美)の活躍により、ますます盛り上がりをみせるカーリング。

 実はその仕組みには興味深い事実が多く存在するのはご存じだろうか。今回はそんな気になるポイントを5つ取り上げ、カーリングの魅力を紹介していく。

■カーリング選手が氷上で自在に動くためのシューズ

スライダーが付いたシューズのソール(写真提供:イシダスポーツ)
滑り止めの機能があるグリッパー(写真提供:イシダスポーツ)

 カーリング選手は氷上を自由に滑ったり止まったりしているが、なぜあのようなことができるのか気になったことはないだろうか。その秘密はソールにある。滑らせたい側の足に「スライダー」と呼ばれるテフロン加工されたパーツが付いたシューズを履いているため、あのような動きが可能になっている。逆に滑らせたくない方は「グリッパー」と呼ばれるゴム製のカバーを付ける。