■雪の妙高山を正面に眺めて歩く!  妙高・いもり池

「いもり池」のほとりから、真冬の妙高山を望む

 妙高エリアのお手軽トレッキングコースには「いもり池」がある。妙高山を正面に望み、四季を通じて様々な草花や野鳥を観察することができる。1周を15分ほどで回れる整備された遊歩道は、冬は白銀一色のトレッキングロードになる。高低差がほとんどないので、のんびり歩いていける。

 このあたりはいわゆる豪雪エリアなので、スノーシューやカンジキがあると、とても便利で楽しい。大人2人がスノーシューで道を作れば子供なら埋まらずに歩くことができ、スノーシューの練習やデビューにはもってこいのコースだ。

動物の足跡もいっぱい。我が家の子リスも楽しそう!

 歩き足りない人には、そのまま歩いて行ける「ホンドリスコース」という、1周ゆっくり歩いて1時間ほどのトレッキングコースがある。リスのマークの標識を頼りに。雰囲気の良い雑木や杉の木々を抜けて静かな別荘地を歩く、とても静かな道だ。動物の足跡も多いので“アニマルトラック”をついつい追いかけてしまいたくなる。

 そんな静かないもり池は、できれば天気のいい日に出かけたい。晴れた日のいもり池は、妙高を代表する絶景スポットだ。

 駐車場は「妙高高原ビジターセンター」で。スノーシューレンタルやスノーシューツアーもあるので、手ぶら来ちゃった……。という人は寄ってみるといいだろう。

■一面の銀世界!  斑尾高原・希望湖

冬しかできない湖面歩きは、きっと思い出に残るはず!

 「斑尾高原」にある「希望湖」にも、また魅力的なスノートレイルがある。周囲をシラカバやブナの原生林に囲まれた静かな湖畔は、真冬には広々とした雪の平原になっている。「スノーシュートレイル」というコースがあり、青い看板を目印に歩いていく。リス、クマ、カモシカ…… 動物の名前でコースが設定されているが、希望湖へは「リスコース」が最短だ。高低差はあまりなくゆったり快適に歩いて行ける。斑尾高原も信州の豪雪地なので、スノーシューがあるととても便利。希望湖の入り口にある「斑尾高原山の家」でもスノーシューレンタルやスノーシューツアーがある。駐車場やトレイルの情報もあるのでぜひ活用したい。

 スッとした立ち姿の、きれいなブナの樹林帯から見る真っ白い希望湖は、とっても神秘的だ。雪面が平らで、“たわんで”いなければ、なんと湖面歩きが楽しめる。だだっ広い真っ白な湖面を歩くのはとても気分爽快で、寝転がってみる空はとても広く感じられる。たくさん歩きたい人はクマコースとカモシカコースをつなげてロングコースにもできる。楽しみ方はそれぞれあるけど、雪原の風はとても冷たい。暖かい服装でなるべく風のない日を選ぼう。吹雪の日は苦行である。

 この3つのスノートレイルは、どれもスノーリゾートの近い位置にあるので、スキーやスノーボードの合間に少し時間があるときにも楽しめる。もちろんスノートレイルをメインにするのも全然アリだ!