■あわや大惨事!  店舗屋根倒壊

頑丈な屋根がこの状態。雪の重みによる影響は甚大だ(写真提供:北海市場)
屋根の雪は店舗自動ドアを突き破り、店内に流れ込んでいた(写真提供:北海市場)

 今回の大雪は店舗にも甚大な被害を与えた。札幌市北区屯田のスーパー「北海市場」では屋根が倒壊し、当面休業に。倒壊の原因は屋根に溜まった雪の重み。雪は店舗自動ドアのガラスを突き破り、店内まで入り込んでおり、雪害の恐ろしさを感じさせた。倒壊は営業時間外でのことだったため、ケガ人などが出なかったことが不幸中の幸いであった。

 同じく北区篠路では21日午後8時頃に、市道にて車約15台が動けなくなる立往生が発生。札幌市北区では23日午前9時の積雪量が175cmを記録し、平均の2.4倍となっており、これまででは予想もつかないような状況となっている。

■大雪の後にも注意が必要

 今回の北海道を襲った大雪による悪天候は、24日にはおさまり、鉄道、バス、道路は徐々にだが通常の状態に戻りつつある。しかし、安心はできない。長時間降り続いた雪と、強い風で建物上部には巨大な「雪庇」が形成され、上部からの落雪の危険性が高まっている。

 また、今後は急激な気温上昇が見込まれているため、雪崩の危険性が増えることも予想される。今後もしばらくは注意を払いながらの生活が続きそうだ。