■マットが座椅子になる優れもの

トレッカーチェアを組み立てた状態(マットのアルミ蒸着面を表側に使用することをメーカーは推奨しているが、筆者は泥の付着を嫌って意図的に逆の形で使用)(撮影:田中一馬)

 本題から外れてしまうがTHERM-A-RESTのトレッカーチェアという筆者が愛用している商品を紹介したい。バックパックに荷物を入れてキャンプを行う際、バックパックの容量の関係でイスは持っていかないが、背もたれがないと疲れてしまう。この悩みを解決したのがこのアイテムだ。

 サイズが2パターン(51cmと63cm幅のマットに対応)あり、THERM-A-RESTのエアーマットに合わせることで座椅子として使用できる。筆者は焚き火の前や地面の上で直接使用するため、同社のクローズドセルマットと合わせて使用している。重量は290g(51cm幅用)と軽量であり、マットが二役を兼ねるアイデアはバックパックのスペースを節約しながらリラックスした空間を得ることができるため非常に便利だ。

■使用用途別おすすめマット5選

 おすすめのマットをクローズドセルマット、エアーマット、インフレータブルマット、車中泊用にも向いている変わり種も含めて紹介する。

●NEMO スイッチバック レギュラー

価格:7150円(税込)
本体重量:415g
幅:51cm
長さ:183cm
厚さ:2.3cm
断熱材:クローズドセルフォーム、メタライズドフィルム
収納サイズ:13×14×51cm
R値:2.0
素材:ポリエチレン

 NEMOのクローズドセルマット。独自のデザインにより快適性を高め、裏面に熱を反射するサーマルフィルムを装備し、高さのある独自のフォーム形状により断熱性を高めている。

●EXPED AirMat HL M

価格:1万5950円(税込)
対応下限温度:8°C
R値 (ASTM F3340):1.3
R値 (EMPA):1.90
材質:トップ/20Dポリエステル、起毛、TPUポリエーテルフィルムラミネート、耐加水分解、GripSkin non-slipコーティング、ハニカムエンボス ボトム/20Dポリエステル、TPUポリエーテルフィルムラミネート、耐加水分解、PUフラットバルブ 中綿/エアー
重量:310 g
厚さ:7cm
長さ:183 cm
肩幅:52 cm
足幅:35 cm
収納時の長さ:18 cm
収納時の直径:7cm
収納時の容量:0.8L

 夏向けの超軽量エアーマット。310gと軽量で収納時のサイズが直径7cm、長さ18cmと非常にコンパクト。表面に「GripSkinコーティング」という滑り止め加工がされており、ずり落ちにくい仕様になっている。