冬のキャンプの必須アイテム「ストーブ」。テント内では一酸化炭素中毒などに注意しなければならないが、寒さ対策としては一番に考えるアウトドアギアである。

 ストーブにはガス、灯油、薪と使用する燃料によって種類が分かれており、それぞれに特徴がある。メリット、デメリットを理解し、ストーブ選びの目安にしてもらいたい。

■ガス式ストーブの特徴

 ガス缶を取付けて使用するガス式ストーブ。燃料がガス缶なので灯油などの匂いや持ち運びが不便ということもない。さらにガス缶を取り付けるだけで手軽に使えるため、すぐに暖めることができる。サイズもコンパクトで運びやすい。

 デメリットとして「燃料代が高い」「暖まりにくい」という2点が挙げられる。ガス式ストーブの大半は使用可能時間がガス缶1本あたり約1~2時間ほどなので、個人差はあるが一晩で3缶ほど使用することになるだろう。その場合600~1000円ほど燃料代としてかかる。「暖まりにくい」という点では、狙った場所を暖めることが得意なので空間を暖めることは苦手。

 ガス式ストーブは足元等狙った場所をすぐに暖めたいときに使用することがおすすめ。

■灯油ストーブの特徴

コスパがよく、燃料が手に入れやすい「灯油ストーブ」

 灯油をタンクに入れて使用する灯油ストーブ。燃料が灯油なのでガソリンスタンドがあればどこでも手に入れることができる。価格も1L100円ほどなのでコスパも良い。ストーブにもよるが、1Lあたり5時間ほど燃焼する物が多いため、一晩1~2Lあれば十分使用可能である。

 デメリットとして「灯油のにおい」、「使用後の管理」の2点が挙げられる。灯油にはご存じの通り独特の匂いがある。車内などにこぼしてしまうと、匂いが取れなくなることも。「使用後の管理」の点では灯油を燃やし切ること、芯がある場合は交換しなければならないという手間が発生する。灯油が入ったままだと灯油が悪くなり、うまく燃焼しなかったり、ストーブ自体を劣化させてしまうことがあるため注意が必要である。

 灯油ストーブは燃料も安く、どこでも手に入れやすいため誰でも使いやすいストーブと言えるだろう。