■バックパッキングを行うには

 実際にバックパックキャンプを行うにはどうしたらいいのだろうか。必要なものをピックアップしていこう。

●バックパック選び

 素材によって重量が大きく変わり、UL(ウルトラライトと呼ばれる軽量装備登山のスタイル)で人気のバッグパックは数百グラムしかなく軽量で丈夫な素材で作られている。しかし、必ずしもそこまで軽量を求める必要はない。だが、荷物を入れる容量には気を付けたいので、具体的には40〜50Lを目安にするとよいだろう。

●最低限必要なアイテムを選ぶ

 バックパックの他に、主に必要な道具のリストを以下に挙げていく。

・テント、シュラフ、マット、焚き火台、カトラリー、クッカー、ライト、テーブル、バーナー

 大まかに選ぶと上記のものが最低限の道具となる。だが、キャンプを楽しむために必要なアイテムは持っていくべきであり、あまり荷物を削り過ぎないこともポイント。今回は地べたスタイルで過ごす前提のため、イスは除外している。

■軽量化のコツとは

収納する順番に気を付けてパッキングしていく(撮影:田中一馬)

 では、軽量化を行うためにはどのようにすればいいのだろうか。具体的な方法を紹介していく。

●シュラフとテントはコンパクトなものを選ぶ

 上記のリストの中で最もスペースをとるアイテムはテントとシュラフだ。極力軽量でコンパクトな物を選ぶのがコツ。シュラフはダウン製のもので収納サイズが小さくなるものを、テントは2kg以下のものを選ぶとコンパクトに収まりやすいだろう。

●収納する順番を守る

 パッキングの基本はシュラフなどすぐに使用しないものを先に収納し、重いものを中央から上の位置で背面側に収納するとバランスがよいだろう。

●重量と収納サイズでアイテム選び

 アイテムは「軽量で収納サイズがコンパクトで、デッドスペースを生まないもの」を選ぶこと。例えば、収納サイズが大きいイスや持ち手が外せない鉄製のフライパンなど、かさばるものや不規則な形状ではなく、均一な形で空間を無駄なく収納できるものがおすすめだ。また、クッカーのスタッキングもパッキングに役立つため、参考にしていただきたい。

https://bravo-m.futabanet.jp/articles/-/120555

●外付けして拡張する

 バッグパックのレイアウトにもよるが、マットや入りきらなかったものをサイドポケットやバンジーコード(荷物を固定するゴム製のコード)を利用して外付けすることも可能だ。移動中に物がはみ出し人や物にぶつかったり、落下しないように注意しよう。