冬に数釣りが楽しめるセイゴ

 河口付近でイソメをエサにして軽く投げる釣り方「ちょい投げ」でスズキの子ども、セイゴも釣れる。日中まったくアタリがなくても、日が落ちた途端入れ食い状態となることも。セイゴを含め、スズキは夜行性で、その場に留まる居付き型もいるが、基本は回遊性の魚だ。潮に乗ってエサを探しながら移動するため、大きく潮が動く冬の夜はセイゴが釣れやすい。

サバもこのサイズになるとかなりの引きになる

 少し沖目を狙った釣りで40cmオーバーのサバが釣れたことも。夜のほうが釣れるというのには根拠がある。最大の理由は、冬は日中と比べると夜の方が干潮と満潮の差がかなり大きいため、夜に大きく潮が動くこと。潮が動けばプランクトンなどのエサがまきあげられ、それを食べるために魚も動くからだ。

 もう1つは、夜のほうが魚の警戒心が薄れるから。人間の気配や太陽の光を浴びて光る糸に、魚は警戒してしまう。光の少ない夜はその警戒心を緩和することができる。

 問題は冬の夜釣りは、日中よりも厳しい寒さになること。厳重な防寒対策をしなければ戦えないのは間違いない。そこで今回は冬でも夜通し釣りをしている筆者の服装を紹介する。ぜひ参考にしてほしい。