簡単に手に入り、取り扱いが楽で、コスパのよい、初心者向けの釣りエサとはなんだろうか。思いつくのは、イソメ、冷凍アミエビやオキアミといったところだろう。

 イソメは釣具屋でしか手に入らない。そして、死なせてはいけないため気を遣う必要もある。また、その日の釣りで余っても、次の釣りまで生かしておくのは難しく、改めて買う必要がある。冷凍アミエビやオキアミは、扱いは簡単だが釣具屋でしか手に入らない。また、解凍してしまうと強い匂いを発するため、再度冷凍庫へ入れるのは勇気が必要だ。

 では、そういった問題がない釣りエサとはなんだろう。筆者の結論を言うと、それはサバの切り身だ。

 サバの切り身はスーパーでも手に入り、そのまま持って釣り場に行けばいいだけ。扱いも簡単だ。また、余って持ち帰っても、匂いを気にせず冷凍でき、次の釣りでも使用できる。まさに完璧な釣りエサだ。

 しかし、ここまでは理論上の話。実際に釣れなくては説得力がない。今回はサバよりも簡単に手に入る塩サバを使用し、よりエサのポテンシャルを試せるよう、魚が釣れにくい季節である冬の夜に検証してみた。

■仕掛けもシンプルにして、エサの効果を確かめる

あると便利な「三又サルカン」。初心者でも扱いやすい小物だ

 塩サバの効果を確かめるため、仕掛けはリールから出ている糸に「三又サルカン」を結ぶだけの簡単なものにした。そこから針とオモリを糸で繋げる非常にシンプルなものだ。

今回の仕掛けの全貌

 こちらの仕掛けに塩サバの切り身をセットし、投げて待つだけ。釣りの技術などほとんど必要のない釣り方である。この釣り方は「ぶっこみ釣り」といい、初心者でも楽しめる簡単な釣りだ。

塩サバを針にセット。本当にこんなので釣れるのだろうか(撮影:outdoor_hikky

 針に塩サバをセットする。通常のエサよりも大きいため、少し大きめの針を使用した。針へのセットは特に難しいこともなく、簡単だ。仕掛けを投げたら、あとは塩サバのポテンシャルを信じて待つだけ。楽しみだ。