■本当に釣れるのか、検証開始
仕掛けを投げ入れてから15分後。ビクビクッと小さなアタリがあった。しかし、針にはかかっていない。少し放置したが、それ以降アタリはなくなったため、仕掛けを回収した。すると、塩サバは皮だけ残され、身はなくなっていた。魚の仕業だろうか。
サバの切り身は、皮が千切れにくいため簡単には針から外れない。そのため、何度もエサを交換する必要がなく、コスパを抑える意味でも非常に魅力的だ。
■反応のない時間が続くが...?!
塩サバを付け直し、再度海へ仕掛けを投げ入れた。しかし、しばらく経ってもアタリはなかった。しっかり防寒をして挑んでいるが、冬の夜釣りは決して楽ではない。あえて釣れない冬の夜に検証しているが、日中でも良かったのではないかと思えてくる。
時間を改めてまた今度検証しよう。いや、もう少し待ってみよう。心の中で葛藤していると、竿がかなり大きく曲がった。オモリが岩の間に挟まってしまったかと思ったが、また同じ曲がり方をした。
確実に魚の反応だとわかり、急いでリールを巻いた。かなり強い引きだった。こっちが巻けば、相手はグングンと潜っていく。引きの強さに焦りつつも、魚とのやりとりを楽しんだ。
あがってきたのは60cmオーバーのネコザメ。成長すれば120cm程度になるため、小さいほうではある。しかし、筆者にとっては非常に大きな魚だ。嬉しかったが、捌き方などわからなかったため撮影後すぐにリリース。その後も少しだけ竿を出してみたが、魚は釣れなかったため帰宅した。
■まとめ
今回、塩サバで本当に魚が釣れるか検証し、ネコザメを釣ることができた。欲を言えば、簡単に捌ける魚がよかったが、冬の夜でも塩サバで魚が釣れるということを実証できたのは大きな収穫である。
この日に余った塩サバは冷凍保存し、後日の使用に備えている。本当にサバの切り身は、簡単に手に入り、扱いが楽で、コスパの良い、初心者向けの釣りエサだった。冬の夜釣りは安全対策はもちろんのこと、しっかり防寒対策をして挑んでほしい。