スキー・スノーボードの滑走性を高めるワックスは、ゲレンデを快適に滑るために、そしてソールを保護するためにも大切なメンテナンス。そもそもワックスを使うと滑りがよくなる理由は、ソールに塗ると表面がなめらかになり、撥水性を発揮し、雪面との摩擦抵抗が減るからだ。しかし、きちんとワクシングしていても、湿った雪やシーズン後半の春雪などで滑りが悪くなることがある。そんなとき、サッとひと塗りすることで滑走性を高めることができる簡単ワックスがある。それがザードス「ノットワックス・ポケットパックG」だ。
■滑りが悪いと感じたら、その場で塗れる
ザードスは2002年から国内で販売されているワックスブランドだ。「ノットワックス・ポケットパックG」はその名の通り、ポケットに入れて持ち運べるコンパクトなアイテム。液体ワックスが入った小さなボトルと、ソールに塗るためのフェルト状のスポンジがセットになっており、これをウェアのポケットに忍ばせておけば、滑走中に「滑りが悪いな」と感じたら、その場でワクシングができる。簡易ワックスにはスプレータイプなどがあるが、それよりもコンパクトでかさばらず、携行しやすいサイズと形状なのだ。
■よく滑るためのポイント
塗ってすぐに滑走性に違いが出るが、塗布してから数日おくと滑走性が持続する。その手順は、まずワクシングする前の下準備として、ソールの汚れをクリーナーなどで落とし、きれいにしておくことが重要だ。次に、ボトルの液体を1/3程度、フェルトのスポンジに染み込ませる。円を描くように液体をたらしてスポンジ全体にいきわたらせるのがポイントだ。では、実際にワックスを塗ってみよう。