■日本全国難読山名コンテストで1位になった「一尺八寸山」

国定公園に指定されている「一尺八寸山」(写真:中津市「一尺八寸山」)

 大分県に位置する一尺八寸山は、標高が706.7mの低山である。頂上まで往復1時間ほどで登山できるため、初心者もトライしやすい山だと言える。ただし、雪深い日には積雪が見られるため注意が必要だ。

 名前である「一尺八寸」とは昔の長さを表しており、54.5cmを意味する。とはいえ、決して山の高さが54.5cmと低かったわけではない。昔この山で三匹の猪が仕留められ、その尾の長さの合計が一尺八寸だったため、この名がつけられた。一尺八寸(いっしゃくはっすん)なのにもかかわらず読み方はまさかの「みおうさん」。猪の尾が三つあることから、「三つの尾」、「みおう」と呼ばれるようになったと言われている。

 そんな一尺八寸山は「耶馬日田英彦山(やばひたひこさん)国定公園」に指定されている。道中の見晴らし台からは、九州の緑豊かな風景を望むことができるだろう。

・一尺八寸山の基本情報
標高:706.7m
住所:大分県中津市山国町長尾野
駐車場:あり

【地図】一尺八寸山周辺