■焚き火マイスター御用達の焚き火シートとは?

サイズは60×56cm。一般的なコンパクトサイズの焚火台には十分な大きさだ

 シートの素材は様々で、耐炎繊維、ガラス繊維、シリカ繊維などが主だ。いろいろなブランドの焚き火シートを使い比べてみたが、なかでも「ベルモント/焚き火プロテクトシート」が群を抜いて優れている。

 素材は不燃グラスファイバーを用い、表面には厚口アルミニウムを蒸着させている。これにより、地面に熱が伝わる前に空中に熱を放射し、地面へのダメージを劇的に軽減できる構造だ。焚き火台周りの空気を暖めてくれる効果もある。

 大半のシートは、厚手のグラスファイバーを四角く縫製しただけのもの。カーボンフェルトやスパッタシートなどもあるが、どれも表面はなんともなくても、焚き火後にペロリとめくってみると地面に焦げ跡がついてしまっていることが多い。そこにアルミニウムが一枚貼られているだけで、熱を反射する力の差は歴然なのである。

実際に試してみたところ、焚き火後の地面はほんのり温かい程度だった

 ちなみに、「不燃シート」とは、あくまでも“シート自体が不燃”なだけで、少なからず裏側の地面には熱が伝わってしまう。火の粉や熱を多少防げるサポート程度のものと考えよう。長時間燃やし続ける場合は、シートの上に耐熱レンガ敷き詰めておくとより安心だ。

 なるべく燃え移るものが周りにない砂利や土の地面や、芝生や木の根から離れた場所、風を避けられる場所を選んで始めることが基本中の基本。そうした場所がない場合に初めて、ホウキで落ち葉を掃いたり、焚き火シートを敷いて安全な環境を作ることも選択肢となる。また、風が強い日は焚き火自体を控えるようにしたい。