冬キャンプの選択肢として考えられることがある「車中泊」には、テント泊にはない危険が多く潜んでいる。誤った知識で行うと死に至るケースもあるため、注意が必要だ。

 そこで、今回はやむを得なく「冬の車中泊」をする場合の注意点を3点紹介する。正しい知識を身に付けて、冬の車中泊を乗り切ろう。

■実は外気と変わらないぐらい寒い

車内と外気の温度比較 車内4℃
車内と外気の温度比較 屋外5℃

 車中泊をしようとする場合、車内は暖かいと思いがちだが実はそうではない。日没とともに外気温と同じように車内の温度も下がっていく。だいたい車内の温度と外気温はほとんど変わらない。

 このことを知らずに車中泊をすると、防寒対策を十分に行わずに車中泊をすることになるため、寒さでひどい目に合うこともある。最悪の場合、凍死するケースもあるので注意が必要だ。

車内に人がいると温度差でガラスに結露が発生する

 ほかにも車中泊で気を付けたいのが「結露」。対策を何もしないと車内のガラスに水滴がたくさんついて車内が濡れてしまう。水滴が体につけば、さらに冷えることもあるため、ガラスにシートを張るなどの対策が必要だ。濡れたままにすると、車内がカビ臭くなってしまうこともある。

 車中泊中はこまめに換気をして、湿気が残らないようにしよう。