■暖房をつけっぱなしで寝ると、一酸化炭素中毒になることも
「車内なら暖房を使えるから安心」と思う人も多いかもしれないが、実はここに大きな落とし穴がある。雪が降っている場合、エンジンをかけっぱなしのまま寝てしまうと、マフラーまで積雪して排気ガスが車内に流れてしまうことがある。
こうなると一酸化炭素が車内に充満してしまうため、一酸化炭素中毒で死に至る危険もある。冬の車中泊では車の暖房は使わず、エンジンを切っておこう。
■駐車する場所選びに注意
サイドブレーキを引いたまま停車させていると、サイドブレーキとタイヤが凍ってくっついてしまい発進できなくなることがあるため、サイドブレーキは使わないようにしよう。平坦な場所で車輪止めを使って停車することをおすすめする。
キャンプ場に屋根のある場所は少ないが、屋根のある場所なら車内の温度低下を少し和らげることができるし、積雪でドアが開かなくなるなどの心配もなくなる。
■車中泊には入念な対策が必要
車中泊はテント泊よりも装備が少なく済むし、快適だと思ってしまうかもしれないが、そうではないことをぜひ覚えておいてほしい。
テント泊と同じように寝袋なども寒い時期に適した温度帯のものを選ぶこと、ポータブル電源で電気毛布やアンカなどを使用し、火を使わない安全な方法で暖を取ること、結露対策としてガラスにカーテンなどを付けること等対策が必要。
また、車上荒らしなども注意しよう。駐車する場所をなるべく人目につきやすい場所で行うこと、カギを必ずかける、ブザーが鳴るようなアクセサリーを付けるなどの対策もしておくと安心。ほかにも、同じ姿勢でいると血流やリンパの流れが悪くなり、エコノミー症候群になることもあるので、適度にストレッチやマッサージなどをすることも重要。
このように冬場には考えられる対策をしっかり行い、入念に準備をして車中泊するように心がけよう。