■甲斐駒ヶ岳の雄姿を見上げる絶景!

駐車場から見た甲斐駒ヶ岳。歩き進めるほど、山が目の前に迫ってくる(撮影:伊那市山岳高原観光課)

 登山口からすぐ、河原歩きが始まる。登山道上に設置されたオレンジ色のテープをたどっていけば、迷わずに進めるはずだ。“河原”とひとくちに言っても、石の上をひた歩くだけではなく、堤防や森など、さまざまな景色のなかを歩くことができる。鋸岳から流れる角兵衛沢出合あたりまでたどり着いたら、目の前には、雪に覆われた迫力ある甲斐駒ヶ岳の姿が……!

 絶景を眺められる場所に腰を下ろして、ひと休憩。雪の甲斐駒ヶ岳を堪能したら、来た道を引き返そう。

途中、取水施設の通路を通過する。敷地内の機器に触るのはNG!(撮影:伊那市山岳高原観光課)
遮るもののない平坦な河原から、3,000m峰の雄姿を見上げる。夕景もすばらしい(撮影:伊那市山岳高原観光課)
赤河原分岐から少し上がったところに丹渓山荘跡があり、その先から北沢峠へと延びる尾根「八丁坂」が始まる。北沢峠までは2時間半ほど(撮影:伊那市山岳高原観光課)

■来る年末年始の北沢峠周辺の営業状況は?

年末年始営業をやっていた、2018年年末の長衛小屋テント場の様子。山小屋も今シーズンは冬期休業だが、テント場は無料開放とのこと(撮影:松元麻希)

 例年であれば、北沢峠にある「こもれび山荘」と「長衛小屋」で年末年始の営業があるため、それを楽しみにしていた登山者も多いはずだが、今シーズンはどちらの山小屋も休業だという。ただ、長衛小屋のテント場は無料開放され、トイレも使える状態とのことなので、テント泊でなら、雪の仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳を目指すことができる。来年以降も使い続けられるよう、マナーを守りながら、なにより安全第一で楽しんでほしい。

伊那市ウェブサイト「戸台河原駐車場の利用に関するお知らせ」

http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_tozan/tozanshanominasamahe/2021todaigawara.html

伊那市ウェブサイト「【入山注意】南アルプスに登山される皆様へ」

「http://www.inacity.jp/kankojoho/sangaku_alps/minamialps/minamialps_tozan/tozanshanominasamahe/mountainlovers.html