■山座同定アプリおすすめ3選!

立山みくりが池からの景色(画像:Mountain DC)

 筆者が実際に使ってみて、登山で使えるおすすめ「山座同定アプリ」を3つ紹介する。中には、国内だけでなく海外の山で使えるものもあるので、自分から使用する場面に合わせてチェックしよう。

●AR山ナビ -日本の山16000- (無料)

 日本全国16,000の山を網羅する山座同定アプリで、一番手軽に導入できるアプリ。山の情報も正確で、日本の主要な山はほぼカバーされている。また、山までの距離や、百名山登録の有無を調べることができ、首都圏を中心とした高層ビルやランドマークまでカバーされているので、国内で使用するのであれば一番使い勝手が良いアプリだ。

 撮影した写真をアプリに取り込んで、後から山の名前を入れられる機能もある。次項で紹介する有料アプリに比べると「見やすさ」の点でやや劣るものの、無料アプリとしては十分なスペックだ。2021年5月「NHK あさイチ」で紹介されたこともあり、今現在登山者の中で一番人気、広く認知れている。

●PeakVisor (1日1ヶ所のみ無料:有料版月額400円)

 PeakVisorは、山座同定アプリの中でも機能面で非常に優れたアプリ。無料版では、スマホをかざして山の名前を調べる山座同定機能が1日1ヶ所のみに制限されている。しかし、写真を読み込んで後で調べる(解析する)機能は何度でも無料、その他にもハイキングマップ機能や、山頂テレポート機能(登りたい山にテレポートして見える山の名前を調べられる)など、無料版でもいろいろ使えるので試してみる価値ありだ。

 イタリア発信のアプリだけありヨーロッパの山情報も充実、日本だけでなく、海外の山で使いたい人にもおすすめ。

●Peakfinder(一回払い:610円)

 上で紹介したPeakvisorと機能面で似たアプリだが、有料版1回払い610円(買い切り)なのでよりリーズナブル。「エベレストからどこかの小さな丘まで」なんと世界850,000もの山が登録されているという驚きのアプリだ。

 オフライン使用での精度も高く、また写真読み込み機能の「見やすさ」も抜群。さすが有料アプリだと実感するだろう。無料アプリで満足できなくなった「山おたく」におすすめだ。

 

 国内の登山で山頂から見える山の名前を調べるだけであれば、一番使い勝手の良い無料アプリ「AR山ナビ」がおすすめ。海外登山で使用したい人や、さらに「見やすい」アプリを求める人は、ぜひ有料アプリもチェックしてみてほしい。