■ハイキングスポット芥子山へ しかし三角点が見つからない
次のコンベックス行きのバスは2時間後。方針転換し、岡山市東区にある芥子(けしご)山(232メートル)を目指すこととした。岡山県のハイキング愛好者には有名な山で、夜景の美しさでも知られている。両備バスに乗り、30分ほどで麓のバス停「西大寺中央クリニック前」で下車。車も通れる登山道に沿って歩くこととした。
道はつづら折りになっていて、中腹からは住宅地や干拓でできた農地を一望することができた。途中、何人かのハイカーや農家の人たちとすれ違った。孤独で不毛な戦いをしていると、こういった人たちと挨拶するだけで心が癒やされる。
45分ほどで山頂広場に到着。中腹ほどの眺望はなかった。三角点を探したが見つからない。地図をよく見ると、北側の無名の頂にあるようだ。
探すこと20分、無線施設の敷地内に石の囲いのようなものを見つけた。どうやらこの中に三角点があるらしい。金網の外から写真に収め、2カ所目到達とした。
芥子山からの下山は、せっかくなので舗装路じゃないルートを利用。麓のバス停に降りた時点で、時計の針はちょうど正午を回ろうとしていた。午前終了時点で、2カ所の三角点を訪ねることができた。
午後からの様子は後編へ続く。