●その1 手入れ(シーズニング)

一般的な家庭鍋と比べ、サビやすい素材を使っていることが多いため、使用上での注意点がある。

シーズニングで準備するもの キッチンペーパー、油、野菜くず

 洗剤で洗った後、ダッチオーブンの使用準備として「シーズニング」を行う必要がある。新品のダッチオーブンには、錆止めのワックスなどが塗ってある場合が多く、食器用洗剤で洗っただけではコーティングが剥がれない。このコーティングは決して体によくないため使う前に取り除く必要がある。

手順①火入れ

<シーズニング>ダッチオーブンに火をかけ白い煙が出るまで待つ

 ダッチオーブンをそのまま火にかける。火を入れることで錆止めなどのコーティングを剥がしやすくする効果がある。

手順②油を塗る

<シーズニング>熱したダッチオーブンに油を全体的に馴染ませる

 十分に加熱された後、油を入れる。基本的にはどんな油でも大丈夫だ。今回はオリーブオイルを使用。ムラが無いように全体に馴染ませる。

手順③野菜くずを炒める

<シーズニング>根菜や香味野菜のくずを炒めると、鉄臭さもしにくくなり錆止めが落ちやすくなる

 鉄臭さを取るため野菜の皮や芯を炒める。香味野菜や根菜の皮などは匂いが落ちやすいため、ニンジンや玉ねぎの皮を使うとよいだろう。カレーを作るタイミングでシーズニングを行うとベスト。

手順④再度油を塗る

<シーズニング>野菜くずを取り除いた後、もう一度丁寧に油を塗る

 野菜くずを取り除き再度油を塗る。そうすることで油の皮膜ができ、サビや焦げに強いコーティングが出来上がる。

 以上がシーズニングの手順だ。使用すればコーティングが剥がれていくため、焦げ付きなどが目立つようになれば、再度シーズニングを行うといいだろう。使用後毎回できるようであれば行うことをおすすめする。

●その2 洗い方

 シーズニング後は洗剤や金タワシを使って洗うことはNG。理由は油のコーティングが剥がれてしまい、シーズニングの意味がなくなってしまうからである。使用後はお湯で汚れを落とし、スポンジで表面をこするように洗ってあげよう。

●その3 使う熱源

 ダッチオーブンは蓄熱性がよいため、熱源の真下にガス缶があるタイプのバーナーでの使用は危険だ。ガス缶が温められて最悪の場合、爆発してしまうことも。ガソリンバーナーやバーナーとガス缶が管で繋がっている、分離式のバーナーを使用しよう。