焚き火料理の調理器具としてまず思い浮かぶのが「ダッチオーブン」。煮込みやスープなど、冬に体を温める料理を作ることができる。他にも燻製料理や、蓋を鉄板代わりに使うなど汎用性も高く、いろいろな料理に使える。しかし、手入れが難しいなどと思われがち。

 今回は素材別の特徴と管理方法を紹介。使う素材によっては手入れが簡単なものもあり、ダッチオーブン選びの参考にしてほしい。

■ダッチオーブンの特徴

 ダッチオーブンは鋳鉄や黒皮鉄板などを素材に使った鍋。蓄熱性が高く、圧力鍋のようにも使える。そのため、煮込み料理では食材に味が浸み込みやすく、おいしく仕上げることができる。ダッチオーブンの蓋も同じ素材でできているため、上に炭を載せ、上下から熱を加えることもできる。6、8、10インチが標準サイズとなっており、2~3人なら6インチ、3~4人なら8インチと、使用人数でサイズを決めるといいだろう。

 ダッチオーブンは上下から熱を加えられるため、煮込みやスープ料理以外も作ることができる。生地を用意すれば、パンやピザなど、全体から火を通す必要がある調理も可能だ。他にも、鍋内の底上げをすれば燻製を作ることもできる。一台で何役にもなる万能調理器具と言える。

■使用上の注意点

 ダッチオーブン開封後、まず食器用洗剤を使って表面を洗う。食器用洗剤はこのタイミングでしか使えないため入念に洗っておこう。