本州でかなり増えてきた自然河川を利用した冬季釣り場だが、「箒(ほうき)川」は冬季に限らずほぼ一年中釣りができる、禁漁期のほとんどない川だ。時期ごとに釣り可能な区間をズラしてうまく調整している。管轄する塩原漁協の運営の良さを感じる。

 急に冷え込みが厳しくなったせいか、このところ釣果が思わしくなかった僕だが、期待を込めて遠出してみた。

■風光明媚!  塩原温泉郷を流れる箒川

「向福橋」の上流。ポイントもいっぱいある

 箒川は、栃木県北部の温泉地・塩原温泉郷の中心を流れる川だ。渓谷の岩肌は荒々しく切り立ち、奇岩・巨岩が点在する。厳しくも美しい眺めの渓谷美で、紅葉の名所として観光でも人気の場所だ。

「向福橋」下流部。初冬の山肌と透明度の高い流れのコントラストが美しい

 川に沿って遊歩道も整備されており、駐車場も何箇所かある。景色を愛でながらのんびりと釣りをする。帰りは温泉に……。そんなのんびりとした一日が過ごせる(釣果がともなわないと余裕がなくなるが)、とっておきの釣り場だ。

「布滝」の上流。浅い流れ、岩盤のスリットに魚がついている

■嬉しい情報!  キャッチ&リリース区間の延長

・2021年3月6日(土)〜2022年9月22日(水)【布滝〜錦帯岩】
・2021年9月23日(祝)〜2022年1月10日(祝)【布滝〜福渡県営駐車場】
「福渡県営駐車場」から下流部を見下ろす。流れのなかの魚影もよく見える場所だ

 2021年の解禁より、キャッチ&リリースのエリアが布滝〜錦帯岩間に縮小されていたが、9月23日よりキャッチ&リリースの区間が、布滝〜福渡県営駐車場まで延長されている。

 このおかげで釣り人も分散し、混雑しそうなときでものびのび釣りができてありがたい。

塩原漁業協同組合:https://www4.hp-ez.com/hp/siobara-gyo/