今年は石油ストーブの勢力図が一変されたかもしれない。これまでは、アルパカ、フジカ、トヨトミが市場の中心であったが、今夏に突如発売されて瞬く間にストーブ業界を席巻したのが「パセコストーブ」である。

 アルパカと同じ韓国のメーカーであり、外観もよく似ているが、価格は半額ほど。ネット、店頭で売り切れが続出しており、中古市場で高値で取引されるほどの人気ぶりだ。

 そこで今回は石油ストーブ勢力図を一変させた「パセコストーブ」とアルパカの比較を、筆者自身が実際に使用して感じことを中心にレポートする。

■パセコストーブとは?

パセコストーブの「WKH-3100G」。他メーカーにはないカラーリングも魅了

 パセコとは30年の歴史を持つ韓国の老舗メーカー。灯油ストーブは1980年から製造販売しており、今ではアジア、中東、北米、南米、ヨーロッパ、アフリカなど27ヶ国で年間100万台以上を販売する。暖房器具だけでなくキッチン用品、キャンプ用品も現在取り扱っている。