■金甲山

<金甲山>眼下に広がる直島諸島(撮影:藤田勝久)

 岡山市と南隣の玉野市の境にある標高403メートルの山。頂上まで車道が走っており、ドライブでも行くことができるが、ハイキングにも最適の山だ。頂上には、岡山、香川県の放送局の送信施設が建てられている。

 山頂は360度の展望で、南はアートで有名な直島などの瀬戸内の多島美をはじめ、讃岐富士など対岸の香川県の山々を一望できる。撮影当日は残念ながら霞んでいたが、天気のよい日は讃岐山脈まで見ることができるという。北側は岡山市街地が望めるが、展望台からは見通しがいまひとつなので、近くの脇道を入ったところにある鉄塔のそばから眺めるのがよい。言うまでもなく、送信施設内は立ち入り禁止である。

 最寄りのバス停は両備バスの金甲山登山口だが、尾根沿いの車道を延々歩くことになる。眺めはよいが、歩道スペースが狭いところもあり注意が必要。北麓の郡地区から登山道があり、自然の中を歩きたい人はこちらがお勧めだ。

行き方1:両備バス上山坂線「金甲山登山口」下車 日曜4往復、岡山駅行き最終バス16時58分
行き方2(登山道):両備バス上山坂線「郡団地」下車 日曜8.5往復、岡山駅行き最終バス17時08分
または、両備バス玉野渋川特急線「甲浦郵便局前」下車 日曜22往復、岡山駅行き最終バス22時14分

 岡山市内は人口規模の割にバス事業者が多く、路線も多い。たまには公共交通機関を利用して野外に出てみよう。