■透明度が高い流れには、ビッグトラウトが泳ぐ

雰囲気抜群のプールに大型のニジマスが潜む

 C&R区間内には40~60cm(稀に70cm)のニジマスが放流されているらしい。小渓流には不似合いなほどの大きな魚だが、これはカワウ対策なのだそう。40cm以下だと、あっという間に餌食になってしまうそうだ。

 魚はサイズだけが魅力ではないが、それでも大きいと釣り人としては嬉しい。

■スタートは里川でサイトフィッシング

元気よく走られ、右往左往しながらキャッチしたニジマス

 田中屋からほど近い久保橋の左岸の土手を上流へ100mほど歩いていくと入渓点だ。さっそく雰囲気のいいプールが待っている。

 岸近くでライズしている魚を狙うが相手にされず、駆け上がりの魚が着いていそうな場所へウェットフライを流す。と、いきなり出てくれた。けれど、下へ上へと素早く走る魚にすっかり翻弄されてしまう。ファイト中にラインのテンションが緩んだ瞬間、痛恨のフックアウト……。

 その後、しつこく粘って再びニジマスがかかった。今度は(足場もわかってきたので)落ち着いてやり取りし、無事にネットインすることができた。歴戦の跡が残る、勇ましい顔つきの魚だった。嬉しさと安堵の気持ちに胸をなでおろす。