福岡県北西部にある糸島半島をご存じだろうか。博多から車で都市高速を使用すれば、30分程で行くことができる糸島半島は、全国区のメディアでも時折紹介されるが、スポットが当たるのはほとんどが「海の素晴らしさ」。

 夏の海はコバルトブルーに染まり、アクティビティでは釣りやサーフィンを楽しむことができる。また夫婦岩がそびえ立つ「桜井二見ヶ浦」のようなインスタ映えを狙える箇所が複数ある。

 しかし、糸島半島の魅力は海だけではない。初心者でも気軽に登山が楽しめ、絶景を拝むことができる低山が複数ある。今回は、そんな絶景が拝める糸島半島の山々を3つ紹介する。

■可也山(かやさん) 展望台から絶景が広がる

玄界灘が一望できる可也展望台からの眺め(撮影:Susumu Takotani)

 糸島西部にある「可也山」は、標高は365mと1時間程で山頂に到着でき、初心者にも挑戦しやすい。山頂からは玄界灘を望むことができ、糸島の美しい自然を堪能できる。

 天気が良い日には長崎県の壱岐島まで見渡すことが可能だ。また、可也山は別名「糸島富士」と呼ばれている。その名の通り富士山に似ていることがその名の由来だ。

糸島富士と呼ばれる所以がおわかりだろうか(撮影:Susumu Takotani)

 登山口までは、JR筑前前原駅から出ている路線バスを利用して行くことができる。最寄りのバス停から登山口までは徒歩10分ほどのため、車を持っていない人でもアクセスしやすいのがうれしい。