■徳島県:剣山スーパー林道の隧道
昭和61年に全線が開通した、林道として全国一番の長さを誇る剣山スーパー林道にある隧道だ。筆者の隧道やトンネルへの興味は、この林道の隧道を見たことから始まっている。ちなみに全線で87キロを超える林道のどのあたりにあるかは記憶に無いので、興味を持った人は全線走破してこの隧道を探して欲しい。
なお、剣山スーパー林道はほぼ全線が写真のようなオフロードで、写真の場所より荒れている路面の箇所も多いので注意が必要だ。当時は50ccの原付「トゥデイ」で林道に突入しているが、パンクや燃料切れの可能性もあったので、オンロード用の原付で林道に入ることは絶対におすすめしない。
隧道探索に行くならKLX125のような、原付2種クラスの車格でオンロードもオフロードも走れるバイクが最適だ。
■静岡県:遠州鉄道奥山線 亀山トンネル跡
静岡県浜松市、浜松城の近くに現存する隧道である。レンガ作りの隧道は過去、電車が行き来しており、多くの人を運んだ廃線跡である。現在は人・自転車専用の通路として利用されている。
原付では通れないが、けっして迷惑にならないようにマナーを守って、ちょっと留めて覗いて見るだけでもレトロな雰囲気が楽しめる魅力のある隧道だ。
山の中にある、現在は使用されていない隧道の過去を回顧するのもよいが、現在も継続して利用され、住民に愛される隧道も趣がある。
今も利用されている隧道は、住宅街など道幅が狭いところで生活道路として使用される場面が多い。このような場所こそ、探索に小回りの効く原付がおすすめだ。