近年、キャンプが大きなブームとなっている。特にコロナ禍において、屋外で密になりにくいレジャーとして、新たに始めたという初心者の方も多いだろう。
キャンプがブームになるにつれ、テレビのワイドショーなどで報道されて問題になっているのが“キャンプのマナー違反”。
キャンプ場にゴミをそのまま放置して帰ったり、焚き火のルールを守らずにボヤ騒ぎを起こしてしまったりと、近隣の住民に迷惑をかけるだけでなく、キャンプ場の閉鎖やキャンパー自体へのイメージダウンに繋がるなど、自分で自分の首を締める結果となってしまっている。
そんな悲しい負の連鎖を防ぐため、これからキャンプを始めようという方には、ぜひキャンプマナーの基本を覚えておいていただきたい。
■まさに炎上必至?! 焚き火のマナー違反はダメ絶対!
これからの季節、キャンプ場によっては葉落ちが積もっている地面での焚き火は特に注意をしてほしい。
初心者の方には落ち葉の上での焚き火は山火事に繋がることもあるような危険な行為と知っておいていただきたい。大惨事を引き起こしかねないため、知らなかったでは済まない絶対にNGの行為だ。
あらかじめ知っておいていただきたい、焚き火をする上で守りたいマナーは以下の通り。
●1. 直火は禁止
地面で直接焚き火をすることで、火災の危険性や地面が焦げるなどの問題がある。多くのキャンプ場で直火での焚き火は禁止されている。また、自治体によって条例で禁止されている場所もあるので、河原などでバーベキューをするような際にもあらかじめ注意してほしい。
●2. 後始末をしっかりと
焚き火の後始末はしっかりする。燃え残った炭は木からできているので、土の上に放置すればそのまま自然に還ると思われがちだが、それは間違い。実際には燃え残った炭は自然に還らないので、灰とともにゴミとしてそれぞれ自分で始末しよう。
そのまま焚き火の跡を放置することで景観が悪くなり、周辺住民からのクレームを受けるケースも起きている。キャンプ場ならば所定の方法で炭や灰を廃棄する、公共の場所ならば自分で持ち帰るのが鉄則。
●3. 火を消すための水を用意しておく
いざという時のために、消火できるだけの水を用意しておこう。バケツなどに汲んで近くに置いておくと良いだろう。
軽犯罪法の第1条9号では、「相当の注意をしないで、建物、森林その他燃えるような物の附近で火をたき、又はガソリンその他引火し易い物の附近で火気を用いた者」を拘留又は科料に処すと定められている。焚き火のマナー違反をすることで刑法犯になってしまうこともあるのだ。