最近のわたし。

 撮影歩荷仕事で、東北に行きました。本州一早いといわれている紅葉の山、三ッ石山から眺める岩手山がかっこよかったです。

 光岳に戻るのも楽しみだな。とうとう今週末、ヘリを飛ばします!  燃料や登山道整備に必要な木材。それから使用済みトイレットペーパーやら、下ろすゴミを地上に下げます(晴れてくれえ!)

■ある山の「登山道整備」のこと

鳳凰小屋では御歳80歳の主人がチェンソーを振り回す

「登山道整備」と一言で言っても、内容はさまざまだ。本当はなにか定義があるのかもしれないけれど。

 以前、八ヶ岳にある小屋のご主人と一緒に下山する機会があった。日帰りで人気の山だからか、登山道沿いに落ちているマスクの量に驚かされた。2、3枚なんてもんじゃなく、私が見つけただけでもその数は10枚は優に越えていた。

 この時はコロナ真っ盛り。他人の使用済みマスクを拾うことにはつい躊躇してしまうけれど、落ちているから拾うのは当たり前だと、それが特別なことでもないように主人は淡々と腰を屈めて拾っていた。

 小屋で出たゴミの下げ荷を背負いながらだから、荷物は結構重い。その後ろ姿を見て、ゴミ拾いだって大切な登山道整備の1つなのだと感じた。このあたりの治安は、この人のおかげで守られている。「する」と「しない」では雲泥の差なんだな。

 小屋の人と入下山を共にする時には、ちょっとしたこと、と思われがちな彼らの行動にこそ、いつも敬意を感じる。