三峯神社の遥拝殿から見た妙法ヶ岳。突き出た山頂の姿がよくわかる

 埼玉県秩父市にある三峯神社は人気パワースポットとして知られる関東屈指の古社。標高1100mの山中にある神社には、心が浄化されるような神聖な領域が広がっている。その三峯神社の奥宮が鎮座するのが妙法ヶ岳(標高1332m)の山頂だ。神社の境内にある遙拝殿という見晴らし台から妙法ヶ岳の山頂を仰ぎ見ることができるが、自分の足で奥宮まで登って参拝すればよりパワーがもらえそうだ。

■鳥居がいくつもある参道のようなルート

登山道沿いに建つ4つの鳥居を抜けながら山頂に進む

 奥秩父山塊に位置する三峰山は妙法ヶ岳、白岩山、雲取山の三山を総称。ちなみに、山は「三峰」だが神社の名称は「三峯」だ。妙法ヶ岳に向かう起点は三峯神社の駐車場の一角にあるバス停。ここから三峰ビジターセンターに続く階段を登り、建物を右手に進むと登山ポストと鳥居があり、ここが奥宮に向かう分岐点となる。ルート中には鳥居が4つあり、それをくぐって少しずつ山頂に近づいていくため、登山路というより参道を進むような厳かな雰囲気だ。

■休憩をはさみながらのんびり歩ける

三峯神社から雲取山まで縦走することもできる

 鳥居の先はしばらく杉の森が続き、10分ほどでまた分岐となる。妙法ヶ岳はここを左に進むが、そのまま直進すると霧藻ヶ峰(きりもがみね)や白岩山を経て、雲取山に至る縦走路が続いている。登山路はこの先から少し急な登りになるが、ひと踏ん張りすると平坦な場所にベンチが用意されたちょうどいい休憩ポイントがある。バス停から山頂までの道のりは1時間20分ほど。登山慣れした人なら楽に登れるルートだが、不慣れな人でも、登山路の適所に用意されたベンチや東屋などで、休憩をはさみながらのんびり登ることができる。

■山頂の静寂な空間に祀られている奥宮

木々に囲まれた山頂は社や石碑で埋め尽くされている

 細い尾根や階段を越え、山頂直下の岩場にかかる鎖や手すりを登ると、奥宮のある妙法ヶ岳に到着。山頂は狭いスペースいっぱいに、小さな社や石灯篭、狛犬、石碑などが建っている。山麓の三峯神社の遙拝殿から妙法ヶ岳を見ると山頂だけぽつんと突き出ているのがわかるが、ちょうどそのてっぺんに奥宮が祀られているのだ。山頂は木々にさえぎられて展望はないが、社の裏手に回ると切れ落ちた絶壁の向こうに視界が開け、両神山や奥秩父などを見渡すことができる。