日本有数の山岳・スノーリゾートの志賀高原。そのただなかに、神秘的なほどの青さを見せる池があるという。それが「大沼池」。その話を聞いてすごく気になっていた。山歩きを予定していた日は晴れ予報でバッチリ! 今日はいい日になるに違いない。そう期待して登山口に着いたが、霧雨が降っている……。けれど所々青空はある……。この天気でも本当に青い池を見ることができるのか? 半信半疑で歩きはじめた。
■霧に煙る大沼池はそれでも青かった
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登山口から大沼池まではなだらかな道で、脇に生える高山植物の花やキノコが可愛らしくてついカメラを向けてしまう。岩のすき間を覗くと、なんとヒカリゴケも発見できた! 細く降る雨は木々の葉にそっと水滴をのせ、近づいて見ると宝石のように輝いていた。何気ない散策がめちゃくちゃ楽しめる!
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1時間ほど歩くとちょっとした広場がが現れた。「大沼池」の看板、その先には深いブルーが見てとれる。霧がかかっているが、それでもすごい"青"だ! 初めて見る、あまりの青さに思わず息を呑むほどだった。
■四十八池は早くも秋の気配
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水辺を散策していると、いつしか雲が薄くなってきていた。どうやら天気は遅刻気味に回復しているみたい。ここからは登りだけど、晴れるなら「上から大沼池を眺めてみたい!」そう思い、先へ進むことにした。
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よく整備された登山道を1時間半ほど登ると分岐点があり、そばには「四十八池」がある。夏の花はすでに実になり、秋を感じさせる花が咲きだしていた。トンボがたくさん飛び交っている。よく見るとちょっと変わった種類がいる。どうやら「カオジロトンボ」というらしい。本当に顔だけお面を被ったように白い!
普段街にいるとまだまだ夏だが、高いところでは季節は確実に変化していっている。山の夏は本当に短い。