キャンプビギナーでも1つは持っているであろう「シェラカップ」。

 そもそも「シェラカップ」は、アメリカのシエラ・クラブという自然保護団体で会員証の代わりに配られていたことが起源だ。そこから人気が高まり、シエラ・クラブだけにとどまらず世界中に広がった。軽くて丈夫、スタッキングしやすいとキャンパーや登山家が愛用するアイテムになった。

 「シェラカップ」はコップやお皿代わりとして使うことが多いが、金属製の「シェラカップ」は直火にかけられるものも多いので調理器具として使うこともできる。

 そこで、焼く・煮る・沸かすなど、食器以外の便利な「シェラカップ」活用法を紹介する。まだ試したことがない人は、ぜひチェックしてほしい。

■焼く

 直火OKな「シェラカップ」はシングルバーナーや焚き火、炭火で焼き料理が楽しめる。

 1人分のフライパンとして使うのにちょうどいいサイズで、卵やウィンナーなども焼けるためソロキャンプの朝ごはんに最適。焼いたあとはお皿に移さずそのまま食べられるので、調理後の洗い物も減る。

 「シェラカップ」を異なるサイズを複数個使って、ごはん用、おかず用、味噌汁用として使うとキャンプ気分も盛り上げてくれる。

■沸かす

コップとして使うなら200ml台の「シェラカップ」が飲みやすい

 直火にかけられる「シェラカップ」は、少量のお湯を沸かすときにも便利。

 一杯のスープやお茶を飲みたいときに、わざわざケトルでお湯を沸かす手間もない。また、冷めてしまったら「シェラカップ」ごと温め直すことも可能だ。ドリンクカップとして使う場合は、加熱中に持ち手が熱くなるため、持ち手が真っ直ぐで少し長めのものが使いやすい。

 「シェラカップ」の素材がチタンの場合は、熱伝導率が低く温め直しても縁は熱くなりにくいが、ステンレスの場合は熱伝導率が高いため、飲むときには注意が必要だ。