秋になると、くじゅう連山の山肌は燃えるような色に染まる。中でも大船山の紅葉は圧巻だ。山の頂からはミヤマキリシマと御池を眺めることができ、真紅に囲まれた池は息を飲むほどの美しさ。秋晴れの空と真っ赤なミヤマキリシマを見に今年の秋は大船山に訪れてはどうだろう。
■大船山の頂から眺める御池の紅葉
九州本島で唯一1700m級の山々が連なってできている「くじゅう連山」。その中にある大船山までは登山ルートが豊富にあり、初心者から上級者まで楽しめる。
大船山の紅葉は10月中旬ごろから山頂付近よりはじまり、標高が下がるにつれ鮮やかに赤や黄に色めいていく。池窪登山口からの最短ルートであれば、およそ2時間で山頂に着く。きつい登りを越えると山頂ではミヤマキリシマに囲まれた御池を眺めることができる。池のほとりまで下れるので、絶景を間近で体感して欲しい。鏡のように映し出された紅葉と澄んだ秋晴れの空はここでしか味わえないはずだ。大船山は船がひっくり返ったような山の形だったことから名がつけられたとか。静かに漂う水面を眺めていると、山の中で海を思い浮かべてしまうのかもしれない。