■“北アルプスの展望台”の醍醐味を堪能。八方池では一生モノのナイスビューが待っている!

 冬は日本屈指のスキー場として知られる「白馬八方尾根」 は、初夏から秋にかけてはトレッキングや唐松岳への登山の玄関口となり、“北アルプスの展望台”とも呼ばれています。

 そして、「八方アルペンライン」とは、白馬八方尾根に架かるゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、クラートクワッドリフトの3つからなり、麓から標高1820mの第一ケルンのまでのアクセスルートの名称です。

 ゴンドラやリフトに乗れば、標高がどんどん高くなっていきます。視界に入る風景は刻々と変化し、やがて白馬三山や五竜岳など北アルプスの山々や、浅間山や八ヶ岳までもが望めるようになるのです。それは山の懐に飛び込むような感覚です。

紅葉の中をゴンドラで行く

 リフトを降りて、八方池までの徒歩で登るルート「八方尾根自然研究路」は歩きやすく整備されており本格装備がなくても可。白馬三山や後立山連峰などの絶景ポイントが各所にあります。そして「八方尾根自然研究路」のラスボス的な存在が八方池です。鮮やかな紅葉と白馬三山を水面が映ったその風景は、撮影者の琴線を刺激してくれます。

 また、「白馬八方尾根」に行ったら、山で海を感じられる空間「白馬マウンテンビーチ」にはぜひ立ち寄っておきましょう。ここでは、他では撮影できない斬新な紅葉写真を撮影できること請け合いです。

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八方池に映る白馬三山

秋の八方池は、また格別の雰囲気

 八方池とは、八方尾根自然研究路のゴールにあたる池です。“神秘の池”という異名もあり、水面に白馬三山(白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳)が映る光景はどこか幻想的であり、一見の価値あり。秋が深まれば、赤や黄色に色づいた山々が逆さまになって映し出され、撮影者のテンションを一層アップさせてくれるでしょう。池の周りを歩いて一周できるので、自分なりにのベストポイントを探しましょう。なお、ここまでは本格装備ナシで歩いていくことができ、そこから唐松岳に向かう尾根道以降は装備が必要になる本格登山道です。

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「絶景の宝庫」八方尾根自然研究路

紅葉と山のコントラストは見事のひとこと

 整備された石の道や歩きやすい木道が続く「八方尾根自然研究路」からは白馬三山や後立山連峰の山々が望めます。途中に五竜岳&鹿島槍ヶ岳、唐松岳&不帰ノ嶮の絶景スポットがあるなど、魅力的な被写体の連続。ついつい、シャッターを多めに押してしまうことは確実です。それだけに時間配分に注意が必要です。

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ゴンドラに乗って空中からの紅葉ショットを

ゴンドラで移動なら、撮影時間も長時間可能

 山麓から延びるゴンドラリフトに乗った約8分の空中散歩は、それだけで1つのアクティビティとして楽しめるものです。しかし、せっかくなら標高1400mの兎平を目指してグングンと標高が高くなっていくその貴重な時間に、珍しいアングルでの紅葉写真を押さえておきましょう。

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帰りに寄りたい草紅葉が美しい「鎌池湿原」

蒲池湿原にも立ち寄りたい

 八方池から折り返し、八方尾根自然研究路を下り、グラートクワッドリフトを降りたあたりにあるのが鎌池湿原です。ここもオススメ度の高い撮影ポイント。眼下には白馬の町並みと色鮮やかな紅葉のコラボレーションが広がります。その美しい景色を見れば別世界にいることを実感できるでしょう。

八方尾根 紅葉スポットMAP